- 受講間近で不安
- 受講するかどうか悩んでいる
- クリティカルシンキングを学びたい
こんにちは、アシリパです。
グロービスのクリティカルシンキングを受講してきましたので、その体験レポをお話しします。
受講で悩んでいる方のお役に立てたら嬉しいです。
受講を迷っているなら受けるべき!

まず受講後の率直な感想ですが、
「受講して良かったです!」
ビジネスとしての学びはもちろんですが、何より思考する楽しさと大切さに気付けたのが1番の理由です。
会社で意思決定機会が多いリーダー層のビジネスマンや、何か新しいことに挑戦したい方にもオススメできる内容だと思います。
そこで本記事では、クリティカルシンキングの受講をオススメする理由をお話ししていきます。
また、講義1回目と2回目を受けた体験レポートのお話しも合わせてしていきます。
クリティカルシンキングとは何か

まずは、そもそもクリティカルシンキングとは一体何なのかについてお話をしていきます。
クリティカルシンキングとは物事の本質を考える思考法
クリティカルシンキングとは、直訳すると「批判的思考」という意味です。
物事の前提条件を疑い、自身の経験やそれにもとづく知識を排除して、本質を見極める思考法のことを言います。
簡単に言うと、問いに対して「これは本当に本質的な回答なのか?」と考えまくることです。
たとえば「お酒は身体に悪いのか?」という問いがあれば、なぜ悪いのかを考えるだけでなく、
「何が何へ悪影響を与えているのか?」
「身体に悪いのは全員に当てはまるのか?」
「そもそもなぜお酒がテーマに取り上げられているのか?」
などを広く深く考えて、問いの本質的な答えを導きだします。
ロジカルシンキングは筋道を立てて考える思考法
似たような言葉にロジカルシンキングがあります。
こちらは物事を筋道を立てて考える思考法のことを言います。
先ほどのたとえであれば、
「お酒は身体に悪いのか?」→「なぜ身体に悪いのか」→「なぜ?」→「過度な飲酒が体内の器官に悪影響を及ぼすから」→「なぜ?」→「アルコールには発がん性物質が含まれており…」
このように、「なぜ?」を繰り返して、問いに対する答えを深ぼっていきます。
論理的に導き出したその答えは、誰もが納得できる説得力があります。
しかし、そもそもこのテーマが間違っていたり、批判的な考え方の人には納得できない答えの可能性もあります。
そういった意味では、ロジカルシンキングは問いの答えを順序立てて考える基本的な思考法で、
クリティカルシンキングは一般的な答えの一歩先の本質的な答えを導く発展形の思考法とも言えます。
クリティカルシンキングはビジネスをする上で有用
クリティカルシンキングは、ビジネスマンが身につけるべき思考法としてよくオススメされますが、その理由は主に次のとおりです。
- 今のビジネスモデルは、昔と比べると意思決定のスピードや精度が求められるようになった
- 競合とビジネス戦略の差別化がしにくくなってきている
- グローバル化で多様な考え方・価値観の人と関わることが増えてきている
- IT化で情報の活用の仕方が重要になってきている
今のビジネス環境は、複雑で変化が早いため価値ある答えを導き出せるビジネスマンが重宝されているのが理由になります。
私が勤めている会社でも、コロナ禍以降はこの傾向がより強くなってきたと感じます。
以前は、会社の指示通りに働くことがそのまま営業成績につながっていましたが、今では自分の頭の中で考え適切な行動をとらなければ結果が出ないケースが非常に多いです。
また、会社の人事評価もそのような人材を高く評価する傾向になっています。
もちろん日常生活でも有用
クリティカルシンキングは普段の生活でも有用です。
なぜなら私たちが普段手にする「モノ」自体が、企業の戦略によって生み出されているからです。
たとえば、いま私の目の前にあるパソコンやコーヒーカップも企業の戦略によって生み出された「モノ=商品」です。
クリティカルシンキングの視点を持つことができれば、「この商品はなぜ生み出されたのか?」、「企業の利益構造は何か?」などの考え方ができるようになります。
「ネットの高額商品に騙された…」という声を最近よく聞きますが、このような考え方ができれば本当に自分に必要なものかどうかを客観的に判断できるようになります。
グロービスでクリティカルシンキングを学ぶ理由

ここからは、なぜグロービスでクリティカルシンキングを学ぶべきなのかをお話ししていきます。
理由①:独学での習得が難しい
クリティカルシンキングに関連する書籍はたくさん世の中に出回ってます。
しかし、その内容は専門性が高いため独学で習得するハードルは高いと思えます。
クリティカルシンキングでは、あるテーマを考える場合に、単に掘り下げて考えるだけでなく、広げたり全く違う角度から考えるなどの方法をとります。
そのため、答えまでの考え方や時にはその答え自体も、人とは全く違うなどのケースが起こります。
このようにクリティカルシンキングは客観的に思考し続ける必要があるため、独学の場合、あるところまで考えることはできてもそれが本質的な回答なのかどうか、違う視点でどのように考えるのかなどの見極めが難しくなります。
一方で、専門性のある方からフィードバックをもらいながら正しい考え方のプロセスを身に着けていくほうが間違いに気づきやすく、効率的に学習することができます。
理由②:自分の思考の癖が分かる
人間は誰しもに思考の癖があります。
クリティカルシンキングで客観的にものごとを考えるためには、その思考の癖を取り除く必要があります。
しかし、自分自身で思考の癖を探すことは大変な作業です。
例えば、”りんごが美味しいのはなぜか?”というテーマがあるとします。
それをクリティカルシンキングで考えてみた場合、”過去に自分が美味しいと思った経験”や、”りんごには蜜がたくさん入っているなどの感覚”が、いつのまにか誰にも共通する一般論にすり替わってしまうことがあります。
このことを専門用語でバイアスと呼んでいますが、これは他人から指摘されるまでは気づきにくいという特徴があります。
後でお話ししますが、グロービスのクリティカルシンキングではグループディスカッションなどの実践形式を採用しています。
テーマごとにチーム内からのフィードバックがあることで、この自分自身の思考の癖を把握することができるのです。
私自身も周りから指摘されて初めて自分の思考の癖に気づくことが多く、これは自分一人では気づくことができなかったと考えると習得を進めるうえでは大変重要なポイントになります。
理由③:信頼と実績がある
グロービスは1992年の事業開始以来、多くのビジネスマンのスキルアップに貢献してきました。
世の中にクリティカルシンキングを広めたのもグロービスのようで、クリティカルシンキング受講者数はグループ全体でなんと約10万人になるそうです。
長年多くのビジネスマンに支持されてきたこの実績は、国内のビジネススクールのなかでもダントツですし、それを支える専門知識を持った有名講師が多数在籍されています。
開校以来に積み上げてきたノウハウと、それをかみ砕いて分かりやすく解説する講師から直接学ぶことで効率的に習得することができます。
クリティカルシンキングの授業概要

ここからは実際に受講した体験談を交えてグロービスのクリティカルシンキングについてお話していきます。
受講直後のわたしのフィルターが入っていますが、ご容赦ください。
授業コース
グロービスのクリティカルシンキングは、通学コースかオンラインコースのどちらかを選ぶことができます。
通学コースは、全国のグロービス特設キャンパスに通って、対面で授業を受けます。
一方、オンラインはコースは、その名の通りオンライン授業になります。
私は通学コースでしたが、知らない業界・業種の方との人脈を作れたこと、授業中に分からないことはすぐに担当講師に質問できたこともあって通学コースで良かったと思っています。

開講期と開催時期
受講できるタイミングは年に4回あって、いずれも3ヶ月間の授業期間となります。
開催時間は、平日の昼以降か夕方以降、休日の午前から昼にかけてか昼以降で選ぶことができます。
日中にお仕事をされている受講生が多いためか、平日の夕方以降や休日の時間帯を選ばれる方が多い印象です。

各授業
授業はDay1〜Day6の計6回で組まれています。
各Dayは2週間に1回の授業ペースで、授業の合間の期間に復習と予習をこなすようなスケジュールです。
授業を受けだすと「次の授業まで2週間は長いなー」とつい思いがちですが、ここでどれだけ復習と予習をこなせるかが重要です。
実際に講師からはこの期間に復習と予習に注力するよう何度も念押しされます。
なぜなら、授業で学んだことをしっかり身に着けることもそうですが、授業がグループディスカッション中心に回るため復習と予習を怠ると授業についていけないどころか周りの方に迷惑がかかってしまうからです。
私はいつも授業開始の2~3日前に焦って復習と予習を行なってましたが、授業からだいぶ時間が経ってますので内容を思い出しながら作業をするのにかなり苦労しました。
お仕事の片手間で受けられる方が多いと思いますので、復習と予習は隙間時間に少しずつ進めていくのが良いのかなと思います。
各Dayの授業内容は次のとおりです。
- Day1:論理的に考えるとは/論理を構築するためのポイント
- Day2:主張を考える・根拠を考える/問題解決の基礎技術
- Day3:問題解決の進める際の考え方
- Day4:問題解決の進める際の考え方
- Day5:相手に納得してもらう伝え方/コミュニケーションをする際に活用するツール
- Day6:コミュニケーションをする際に活用するツール/総合演習
鬼門はDay4です。
ここがクリティカルシンキングコースの本番の回というイメージです。
Day4は通常の復習と予習に加えて、レポート課題があります。
この課題は、作成に相当の時間がかかるうえに評価点のウェイトが大きいためいい加減にできない内容になっています。
私は、この回だけで復習と予習とレポート作成に20時間は費やしたと思います。
レポート課題については、機会があればお話しできたらと思います。
評価
総合評価点をもとに成績をA・B・C・D・Fで判定されます。
Fの場合は不可判定になります。
細かい評価点は次の通りです。
- 授業6回中、4回以上に出席
- レポート提出:40点
- 予習アサインメント:計5点
- 振り返りアサインメント:計3点
- 振り返り投稿:計5点
- クラスディスカッション:計48点
合格点に達しない場合は、不可判定で修了にはなりません。
私のクラスではA評価の方はクラス内でも2~3人程度だったと思います。あとはBやCの方が大半でした。
普通に頑張っていれば、合格点は誰でも届くかと思いますが、せっかく高いお金を出して受けさせてもらう以上は高得点を狙いたいですよね。
各授業の進み方
座学が3割・グループディスカッションが7割
くらいの時間配分で授業が進んでいきます。
グループディスカッションが授業のメインになりますが、全体の場で発言する機会も非常に多いです。
グロービスのクリティカルシンキングは、生徒一人ひとりが自分の思考の癖を理解すること、学びを定着させることを目的に積極的に発言させていくことを重要だと考えています。
そのため、授業内で手を挙げて発言させる場が頻繁にあり、講師は生徒全員が発言できるような雰囲気作りを行います。
私が受講したクラスでは、”いかに早く手を挙げて講師に当ててもらうか”の雰囲気が漂っていて、引っ込み思案の私にとっては慣れるまで少し時間がかかりました。。
費用
128.000円(授業料)+23.000円(入学金)
私は会社制度を利用しての受講でしたので、費用は会社持ちでしたが、改めて金額を見ると高いですね。
講義一回あたり25.000円ほどかかっていたと考えると、自分はもう少し頑張れたのではとついつい思ってしまいます。。
Day1とDay2の体験レポ

ここからはDay1とDay2を受けた体験レポートをお話します。
私は、会社内でこれまでクリティカルシンキングを受けた人が一人もおらず、また事前説明も会社からない状態でした。
ですので、Day1の授業前は緊張しすぎて心臓が破裂しそうだったのを覚えています。
教室の雰囲気
まずは教室に入ると、カウンターに置かれた立札に自分の名前の紙を入れて着席するよう指示されます。
教室の中にはグループ席が6~7個ほど用意されているので、そのうちのどこかに自由に座ります。
席指定はないのでどこに座っても問題ないですが、授業はスクリーンに資料を投影しながら行いますので、スクリーンが見やすい位置に座るのが良いかと思います。
私は最初にスクリーンから一番遠く、かつ後ろ向きの席に座ったため講師の説明が入るたびに振り向く必要があってメモを取りながら授業を受けるのが大変でした。。
参加されている方は、本当に様々な業界業種の方がいらっしゃいました。
年齢は若い方では20代後半くらい、上の方では50代の方もいらっしゃいました。
社内の肩書は係長や主任の方が多く、私と同じで会社指示で学びにくる立場の方が多い印象でした。
初回は講師から参加者全員と名刺交換するよう言われますので、ある程度の枚数の名刺をもって参加するのをおススメします。
名刺を用意していなかった方も何人かいましたので、30枚くらいは事前に用意して初回は参加すると安心です。
授業スタイル
講師はとにかく生徒に手を挙げて発言させるように授業を進めていきます。
「これ分かる人いますか?」「これについて質問ありますか?」「これについてどう思いますか?」の投げかけが、20回~30回くらいありました。
Day1では手を挙げて積極的に発言する人はそんなにいませんでしたが、Day2から一斉に手が上がり始めます。怖いくらい一斉に手が挙がります。
私は昔から手を挙げて発言するのが苦手でしたので、この授業スタイルはメンタル的にかなりしんどかったです。
しかし今思うと、それが一つの緊張感にもなっていて、「発言するために授業の内容をしっかり聞いて理解して考えなくては!」と集中して取り組めたのではないかと思っています。
私と同じような方はいらっしゃるかと思いますが、評価点にも反映されるポイントですので、ここは頑張りの場だと思います。
最後にグロービスのクリティカルシンキングの授業イメージをざっくりまとめると、
”少しの座学+グループディスカッションと手を挙げて発言する場”
とイメージしてもらえるとおおむね合っているのかなと思います。
今回は概要が多くなってしまいましたので、次の体験レポでは学んだことに焦点を当ててお話ができればと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもブログの記事向上に向けて投稿を続けていきます。
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