次のようなお悩みを持つ方にオススメです
- ポルノ依存に悩んでいる
- ポルノ視聴に多くの時間を使ってしまう
こんにちは、アシリパ です。
インターネットが普及したことで数年前に比べると誰でも簡単にポルノにアクセスできるようになりました。
最近では「ネットポルノ」という言葉をよく聞きますが、その危険性についてを理解している人は少ないように思えます。
本記事は、ネットポルノの危険性とそれに依存してしまう原因、またその抜け出し方についてをお話ししていきます。
ポルノ依存とは思っている以上にも恐ろしいことで、そこから抜け出すには忍耐や根性論だけでは難しいことが分かるはずです。
センシティブな内容ですが、少しでもお悩みのある方の助けになれば嬉しいです。
作品情報
ポルノ脳 脳をリセットし、人生を再起動させる
著者:新出善一
読んだ動機
ニュースで話題に取り上げられていたため
ネットポルノとドーパミン分泌の関係
一般的にポルノ依存とは、ネットポルノの視聴に多くの時間を費やしてしまうことで私生活にまで影響が出てしまうことを言います。
そして、この依存は、ネットポルノを視聴することで脳から過度にドーパミンが分泌してしまうことから起こります。
ドーパミンとは脳内で合成される神経伝達物質で、快楽や多幸感、やる気などを引き起こすホルモンのことです。
例えば、仕事で大きな成果を上げて達成感を味わうと次の仕事も頑張ろうと思えるはずです。
これは、脳内でドーパミンが分泌されることで次の行動を促そうと作用されているからです。
当然、このドーパミンは性の活動においても分泌されます。
人間は異性を目にするとその人との身体的な接触を味わいたいがために脳からドーパミンが分泌し、それに向けた行動を起こします。
そして、目的が達成されると今度は、ドーパミンが脳の報酬系に流れ込み気持ちの良い感覚を味わいます。
さらに、この大量のドーパミンの分泌を抑えるためにセロトニンというホルモンも分泌されて深くリラックスした感覚にもなります。
これが性の活動によるドーパミンの通常の分泌の仕方になります。
ネットポルノと脳の報酬システムの関係
このような性の活動によるホルモン分泌の経験は、脳の海馬と偏桃体を通して記憶されます。
脳は、この快楽を再び味わうチャンスに出会うとすぐに行動できるように脳内の報酬システムに強くインプットさせます。
はるか昔、人間の祖先は不自由な環境のなかで生活しており、そのなかで大きな獲物を獲得したときや周りの雄と戦って雌を獲得した時に出る達成感や幸福感は希少性のあるものでした。
したがって、人間の脳は希少性のあるものに快楽を感じるように遺伝子レベルで刻まれており、その機会があれば限界までそのものを欲しがるように働きます。
しかし、ポルノ視聴で報酬システムが組まれてしまうと脳の仕組み上、そのリアルではない行動を大量に消費させようと促します。
脳は、目の前で繰り広げられる過激な体験を現実か液晶に映る物かどうかを見分けることはできません。
本書によると、現代のネットポルノの30分で見ることのできる異性の裸の情報量は、私たちの祖先が一生で見た異性の裸の総量を簡単に上回るそうです。
また、脳には刺激量に対しての耐性があり、一度快楽を味わうと、同じ満足感を得るために消費するドーパミンの量が増えていくという特徴もあるそうです。
何時間もポルノ動画を探して見続けてしまうのはこのような脳の仕組みが原因です。
ドーパミン分泌をネットポルノに依存することで、他のドーパミンを分泌させる出来事に出会っても反応が鈍くなり、何をしてもやる気が起きなくなります。
また、脳自体も萎縮し機能低下を起こすことも確認されているそうです。
20代30代はポルノ脳に陥りやすい
本書によれば、ポルノ依存は今の20代や30代の層が特に陥りやすいそうです。
人間の脳は22歳までに脳回路が出来上がっており、そのあとも強く性的嗜好に影響を与えると言われています。
今の20代30代は、インターネットが普及し始めた10~20年前からポルノに接するリスクがありました。
それを10年以上も慣れしむとなれば、脳の発達中に強い刺激が刻みこまれその後の人生にまで影響を与えてしまうわけです。
もともとネットポルノを見る機会の少なかった年代や10代であれば脳回路が出来上がっていないため報酬システムを書き換えるのは簡単です。
しかし20代までに脳の報酬経路ができてしまった層は、自分の意志だけで依存症から脱することは難しくなります。
脳の可塑性とドーパミン
脳には可塑性があります。
脳は、数か月間ネットポルノを見ないことで生まれ変わるそうです。
人間の脳には可塑性という能力が備わっています。これは脳の一部の機能が損なわれたとしても、元の状態に戻ろうとする能力です。ドーパミン分泌をポルノに頼っていた状態から、人間本来のドーパミン分泌のプロセスに生まれ変わらせることができます。
-”引用:ポルノ脳 脳をリセットし、人生を再起動させる P89
本来ドーパミンは私たち人間に行動を促す活力のホルモンと呼ばれています。
また、快楽期待ホルモンとも呼ばれていて、快楽を期待させるドーパミンが分泌されることで、人間は生き残るための行動を起こします。
脳の前頭前野に大量のドーパミンが流れこむことで、思考が高まりIQが上がります。前頭前野とは、抽象的な思考を担う箇所であって、意思決定や判断、洞察、未来予測などを行います。
違う方法でドーパミンを分泌させる
20代までに大量のポルノに触れていた世代は、ドーパミン分泌をネットポルノに依存しているために依存から抜け出すのは難しいです。
忍耐や根性で抜け出そうと思っても身体に異変が起きるなどの身体的依存にまで発展している可能性が高いのです。
身体的に依存している状態からの脱し方として、本書では他の外部要因でドーパミンを分泌することをおすすめしています。
著者がおすすめするおすすめドーパミン分泌術
- ハイカカオチョコレートを食べる
- カフェインをとる
- ドーパミンの出るハーブ類をとる
- 本物の葉巻を吸う
- 運動をする
- アイスバスにつかる
- 瞑想をする
- 海外旅行に出る(文化圏の違う沖縄・北海道でも可)
具体的な方法については、本記事では触れませんので気になった方は本書をお読みください。
これらの依存性の低いドーパミン分泌方法を日常で積極的に取り入れることで、ネットポルノによる身体的依存から自然に離脱できるそうです。
ポルノ禁止から1ヶ月後の過ごし方
ネットポルノではなく違う方法でドーパミン分泌を行って1ヶ月が過ぎるころには身体的効果を実感できるそうです。
そして、次の2ヶ月目からは自己催眠(アファメーションをやると効果的)、3ヶ月目には自分の意思でドーパミン分泌を促す瞑想の訓練を行います。
これらは専門的な内容となっているため、気になった方は是非本書を読んでみてください。
身体的依存が弱まった2ヶ月以降は自身の内面と向き合うフェーズに入ります。
ポルノ依存を抜け出すことで得た効果やこれからの理想の自分をイメージして自分を洗脳します。
そして、瞑想で自らドーパミン分泌を行えるようになること、また思考のトレーニングを行い高次元の脳を手に入れます。
これらをまとめると、次の通りです。
「違うドーパミン分泌法で、1ヶ月間ネットポルノ断ちをする→次の2ヶ月目は、自己催眠をする→3ヶ月以降は、瞑想でドーパミン分泌をコントロールする」
感想
まずネットポルノの怖さを実感しました。
私と同じ年代の方が依存に陥りやすいことも初めて知りましたし、周りでも悩んでいる方、後悔している方はいるんではと考えてしまいました。
私自身も日常生活でドーパミンを大量に分泌してしまっている行動はないかを改めて振り返ってみる良いきっかけになりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これからもブログの記事向上に向けて投稿を続けていきます。
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