【アウトプット大全】自己成長にはアウトプットが必要な理由

読書

このようなお悩みを持つ方にオススメです

  • 毎日コツコツ勉強しているのに成果が出ない
  • 同期や部下の方が先に仕事で成功していて悔しい

こんにちは、アシリパです。

勉強も読書もなんとなくやった気だけで終わってはいませんか。

かくいう私も勉強さえし続ければ、いずれは成果が出ると信じてきた生粋のインプット型人間です。

しかしそんなある時、たまたまこの本と出会いました。

当時は、この本を読んで大きな衝撃を受けたのを覚えています。

「アウトプットしなければ現実世界は変わらない」

アウトプットの重要性について知ることで、これまでの努力のやり方が間違っていたんだと初めて認識しました。

本記事では、お仕事や副業などでなかなか成果が出なく悩んでいる方向けに、アウトプットの重要性とおすすめのアウトプット方法について紹介していきます。

アウトプット方法については、私のサラリーマンとしての経験からお仕事の場で実際に役立つような内容に絞って紹介していきます。

作品情報

学びを結果に変えるアウトプット大全
著者:樺沢紫苑

読んだ動機

ユーチューバーのマコなり社長がおすすめしていたから

アウトプットの重要性

本書では、インプットとは「読む・聞く」行為、アウトプットとは「話す・書く・行動する」行為と定義しています。

インプットとは「入力」することであって、あくまでも脳内に情報や知識を増やす行為です。

そのため現実世界に何も変化は起きません。

一方、アウトプットとは「出力」することであって、その行為によって現実世界に変化や影響を与えることができます。

読書や勉強で得た知識は、現実世界で実際に使うことで、何かができるようになったり、周りの人の役に立ったりします。

また、「話す・書く・行動する」というアウトプットは、運動性記憶とも呼ばれています。

体を動かすことで多くの神経細胞が働き、脳の記憶に残りやすいという特徴があります。

昔練習した自転車に今も乗ることができたり、本を黙読するよりも音読した方が記憶に残りやすいのはこのためですね。

「話す・書く・行動する」ことでインプットの内容が深まるということは、「真の意味で身につく」こととも言えます。

そして、身につけたものは、実生活で使うことで現実世界に変化を与えます。

これが自己成長へとつながるステップになります。

アウトプットしなければ現実世界は変わらない=自己成長につながらない

インプットだけでは記憶に残りにくい

人間の脳は、重要な情報を長期記憶するという特徴がありますが、アウトプットによって出力された情報は重要な情報として認識します。

一方、インプットだけの情報は、それだけで重要かどうかを脳は判断しないため記憶に残りにくいままです

たしかに幼いころは、学校で習った教科書の内容を読むだけでスポンジのように記憶することができたと思います。

しかし、今では1時間前に読んだ本の内容すら覚えていません。

人間の脳は、20歳を超えると脳の神経ネットワークの成長が止まるため幼いころのようにインプットだけでは、記憶に残すことができにくくなってきます。

つまり、大人になればなるほどアウトプット中心の学習スタイルに移行しなければ、脳の仕組み上、学びを長期記憶することができにくくなるのです。

長期記憶するためには、20歳以降はアウトプット中心の学習スタイルに移行しなければならない

重要な情報として長期記憶する方法

特に、ンプットした情報を重要な情報として長期記憶するには、何回もアウトプットすることが最も効果的です。

インプットしてから2週間で3回以上アウトプットすることで、脳は重要な情報として認識しようとします。

例えば、私はこの脳の仕組みを利用し読書のインプットとアウトプットを次のようなスケジュールで行っています。

本を読み終わったその日の内に気づき・学びをノートに書き出す(アウトプット1回目)

→3日以内にその内容を家族に話す(アウトプット2回目)

→次の1週間以内でブログに記事を投稿する(アウトプット3回目)

こうすることで以前よりも、学んだ知識が身に付き、実生活に活かすことができるようになりました。

このブログ執筆で知識が定着し、生活改善につながるようになったのも成果の一つになりますね。

インプットしてから2週間は話す・書くを3回以上行う

インプットとアウトプットの黄金比は3:7

アウトプットに注力する上で、インプットとアウトプットの黄金比は3:7と言われています。

これについては、本書で科学的エビデンスをもって紹介されています。

小3から中2までの100人以上の子供たちに、「紳士録」(人名年鑑)に書かれたプロフィールを覚えて暗唱するように指示しました。子供たちに与えられた時間は9分でしたが、そのうちの「覚える時間」(インプット時間)と「練習する時間」(アウトプット時間)の割合は、グループごとに異なる時間が指示されました。

最も高い結果を出したのは、約40%を「覚える時間」に費やしたグループでした。年長の生徒になると「覚える時間」が少なくて済むようになり、「覚える時間」に約30%の時間を費やしたグループが高得点をとりました。

-”引用:アウトプット大全 P31”

覚える時間よりも練習する時間に6割以上の時間を費やすことが結果につながっています。

私も含めてですが、多くの方が「インプット過剰のアウトプット不足」に陥りがちです。

目安として、インプットの2倍近くの時間をアウトプットに使うことを意識し、アウトプット中心の学習スタイルへ移行していきましょう。

インプット時間の2倍近くをアウトプット時間に使う

インプットとアウトプットとフィードバックはセットで行う

ここまではアウトプットに注力しながらインプットも交互に行っていくことが、自己成長へのステップにつながるとお話ししました。

ここでは、さらに自己成長を加速させるための行程として、「フィードバック」についてお話をしていきます。

フィードバックとは、アウトプットしたことに対して評価をすることです。

何かの行動に対して成功した・失敗した後に、なぜこのような結果になったのかを自身で、または他者から振り返りを行います。

アウトプットした後にフィードバックも一緒に行うことで、次のインプットの「質」も大きく変わってくるのです。

例えば、私のようなサラリーマンであれば次のようなイメージです。

取引先との商談前にプレゼン資料を読み込む(インプット)

→取引先に資料を説明する(アウトプット)

→商談結果に対してなぜこうなったかを振り返る(フィードバック)

→次の商談に向けて足りない箇所を勉強する(インプット)

PDCAサイクルのように、アウトプットの後はやりっぱなしにせずに、フィードバックして次にすべきインプットを明確にします。

メジャーリーグで活躍される大谷翔平選手も、幼いころはお父さんと交換日記を使って練習結果の振り返りを毎日行っていました。

このように、練習(インプット)→振り返り(フィードバック)→試合(アウトプット)を続けられたことで今のご活躍につながっているのだと思います。

このブログであれば、読んでもらうことがフィードバックになっています。

読んでいただいた方からのコメントや反応から、自分に今何が足りないのかを明確させて、次のインプット内容を決めています。

サラリーマンであっても、「社内プレゼンのあとにコメントをもらう」「営業数字を分析する」なども立派なフィードバックです。

せっかくアウトプットを頑張ったのであれば、フィードバックもぜひ積極的に取り入れましょう。

サラリーマンにおすすめのアウトプット方法

ここからはサラリーマンとしての私の経験から、お仕事で実践できるアウトプット方法について紹介していきます。

アウトプット①:質問する

社会人になると会議やセミナーなどで質問する機会が多くなると思いますが、質問は最も効果的なアウトプットの1つです。

人に質問することもそうですが、特におすすめなのが、自分への質問です。

自分への質問とは、会議やセミナーに参加する前に、気になることや学びたいことは何かをあらかじめ自分に質問することです。

これを行うことで、脳がその内容やそれに関する言葉を勝手に拾い上げるようになります。

例えば、ガヤガヤしている場所で自分の名前が呼ばれたら、一瞬で気づいた経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

これは脳の「選択的注意」という特徴で、事前に単語を明確化しておくと周囲の膨大な情報の中から、その言葉を拾い上げるというものです。

自分が知りたいことを事前に明確化しておくだけで、会議やセミナーの内容の理解度が大きく変わるため参加後の納得度も変わってきます。

私も読書をする前に「何を知るためにこの本を読むのか」を明確化させてから読むようにしています。

そうすることで読み終わった後、内容が頭の中で整理されて、ブログで書きたいことがはっきりと見えてきます。

インプット前に自分が気になること・学びたいことを明確化する

もちろん他の方への質問も効果的です。

質問があることでその場の議論が活発化したり、参加者の理解度を判断できるため当事者に喜ばれやすいといったメリットもあります。

しかし、「質問することがそもそも苦手だ!」という方も少なくないかと思います。

私もその一人ですが、次のことを意識するようになってから、質問する心理的ハードルがだいぶ下がりました。

  • 質問されることを想定して話を聞く
  • 質問しなくてはいけないことを3個ノートに書く

苦手意識は、「質問が的外れだったらどうしよう」「急に指名されたら嫌だ」などの不安感情からきます。

この2つを行うことで質問することの意識スイッチが入り、いざ当てられても堂々と答えることができるようになります。

また、「せっかく準備したのだから質問したい!」という前向きな感情も生まれます。

感情と記憶は密接に関係しているためストレスがかかる場での質問は記憶に残りやすいというプラスの要素もあります。

質問の機会は、自己成長の場と肯定的にとらえて、人への質問へもぜひトライしてみてください。

アウトプット②:自己紹介する

私は社会人10年目ですが、必ずと言っていいほど自己紹介をする機会が年に数回あります。

この頃になると、セミナーや会議の場もそうですが、社内の新規プロジェクトや外部研修の参加が多くなると思います。

その際に困るのが、見ず知らずの方へ自己紹介をする場面です。

その言葉が出ると、「どのように自己紹介すれば良いのか」と急に不安になってしまいます。

そこでおすすめなのが、自己紹介パターンを事前に作って暗記してしまうことです。

短い自己紹介の30秒パターンと長い自己紹介の60秒パターンの2つをあらかじめに用意できたらもう安心です。

文字の目安としては、30秒パターンは200文字程度、60秒パターンは400文字程度です。

作るうえでは、以下のポイントを盛り込みながら作るのがおすすめです。

  1. 誰にでも分かるように話す
  2. 差別化ポイントを盛り込む
  3. 数字を盛り込む
  4. ビジョンを盛り込む
  5. 非言語コミュニケーションを意識する
  6. 自分らしさを追加する

1は、専門用語は使わずに

2は、人の記憶に残るように自分の尖った部分を話します

3は、話の説得力を上げるために

4は、自分の想いを伝えて相手の共感を惹きつけます

5は、前を向いて笑顔で、ハキハキと話します

6は、自分らしさのエピソードを盛り込みます

これらを意識した著者の30秒自己紹介パターンは、次のようになります。

精神科医、作家の樺沢紫苑と言います。【何をする人か?】

メルマガ、Facebook、YouTubeなど40万人に、インターネット媒体で精神医学や心理学を分かりやすくお伝えしてしています。【差別化、数値化】

本も28冊ほど書いています。【差別化、数値化】

医者と言えば病気を治すのが仕事ですが、私はみんなと同じことをするのが嫌いなもので【差別化(自分の性格・ポリシー)】

「予防」をいちばんに考える精神科医として、情報発信を通して、メンタル疾患や自殺者を一ひとりでも減らす活動をしています。【ビジョン】

よろしくお願いします。【締めの言葉】

-”引用:アウトプット大全 P134”

さすが樺沢先生ですね。完璧な自己紹介です。

私はここまで完ぺきではありませんが、フォーマットにそった自己紹介を作り上げたことで、いつそのような場面に出くわしてもハラハラすることはなくなりました。

アウトプット③:手で書く

最後におすすめしたいのが、手で書くことです。

今ではスマホをメモ代わりにしている方が大半ですが、手で書くことには2つの大きなメリットがあります。

  • メリット①:話すことより記憶に残りやすい
  • メリット②:脳のパフォーマンスを上げる

メリット①は、脳幹網様体賦活系(RAS)が刺激されることで起こります。

RASとは脳内の神経ネットワークのことで、刺激されることでその対象物に対しての集中力を高め、積極的に情報を収集し始める特徴があります。

まさに書く行為は、このRASを刺激させ、重要なもの・記憶に残したいもの・もっと知りたいものへの意識が高まります。

特に仕事で何かを学んで得た気づきやわからないことは、手書きでメモすることがおすすめです。

そうすることでRASが働き、仕事の理解度が高まりすぐに実践に活かすことができやすくなります。

メリット②は、頭の中の情報を書き出すことで起こります。

脳は同時に3つのことしか処理することはできないと言われています。

私たちの頭の中では、「早くこの仕事終わらせなきゃ」とか、「今日のお昼ご飯何食べようか」などの言葉が無意識に絶えず浮かんでくるかと思います。

これは脳の容量がいっぱいの状態です。

そこで、頭の中の情報を書き出し空にする作業を意識的に行います。

そうすることで、脳の処理能力を高い状態で維持することができるようになります。

例えば、私は仕事でやるべきタスクや学び、気づきが頭の中に浮かんだらすぐにノートに手書きでメモするようにしています。

脳内の情報を一旦吐き出して、見える形にすることでやらなければいけないことが明確になります。

また、脳の処理能力を最適な状態に維持できます。

特に、仕事中はやることに追われている方や仕事が思うように進まない方は、この作業を意識的に取り入れてみてください。

感想

アウトプットがインプットよりも重要であることに気づけたことが1番の収穫でした。

私のようにインプットにこだわりがある方に刺さる内容になっていますので、気になった方は是非、読んでみてください。

「インプットとアウトプットは3:7!」。これを心に刻んでこれからも仕事もブログも頑張っていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

これからもブログの記事向上に向けて投稿を続けていきます。

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